2013年4月24日水曜日

たとえば「3月10日的世界」に生きること


先日我が校にゲスト講師として川上未映子さんがきて下さいました!
そうだ最近新刊が出た!と思って講義までに買って読みました。
(講義中に新刊についても少し触れて下さったので読んでおいてやっぱりよかった)


今回の短編集の印象としてなんか言葉に表すのには
難しいなってくらい雰囲気が勝手いる気がしてそれに引き込まれていって
文字や文章を読んでる感覚より歌を聞いてるような一冊だったんですが
それを書かれた本人は物凄いガッツのあるトークで力強いトークで
常に拳をあげて言葉、文章、または物語、詩的表現とぶつかっていて
パワフルだと思いました。

フィクションの可能性や文芸は時に衝動が勝つ、と
いう話が面白かった。


未映子さんは作家になる前に歌手もほんの少しの間なさってたので
その時のこぼれ話とかも面白かった。
常に未映子さんのまわりには「言葉」の存在があって
それを最初は音楽という形にのせて世の中に発信していたけど
あまりうまくいかずだったら形式を変えようって事で
はじめた詩、物語作りの話。

私もやっぱり言葉がや文章やそれらが塊になってる物語というものが
凄く好きなのでたかが「本」でしょ、であまり片付けて欲しくないなって
思ってるんですが本という媒体は(文章オンリーのもの)興味をもてない人には
とっつきにくい形ではあるのかな、と思ってる。
その点漫画やアニメはやっぱり視界的にすぐ情報が入ってくるから
分かり易いし伝わりやすいし善し悪しがすぐ分かる。
文章だけのものってどうしても頭使って読まないといけないっていう
先入観とか難しいっていう先入観があるのなかって思ってるんですが。


文章でつくるからといって小難しかったり頭をこねくりまわす必要はなく
音楽のように簡単にそばに寄り添えるものであったらいい、
と思っていつも制作をしますが解釈は全部受け取り側に委ねられますね。
それが強みであり可能性だと思うんだけど。


寄り添う、
っていう表現はもう使い古されていてそれらで片付けるのは
なんかもういいよって思うんですが
その「寄り添う」という言葉の印象や重みが相手によって異なるので
嘘をつかずそれと向き合えたらといつも思う。


嘘をつかないって大切で
私はこの1年間嘘をつき続けてきました。



0 件のコメント:

コメントを投稿