2013年5月16日木曜日
社会人大学人見知り学部卒業見込み
社会人大学人見知り学部卒業見込み 著者:若林正恭
オードリーの若林さんが2年間ダ・ヴィンチで連載していたエッセイが
1冊の本になるという事で宣伝のツイッターやら本屋限定で
宣伝用の漫才映像が流れるとか何やら盛り上がっています。
本来発売は17日なんですがフライングで都内の本屋は発売を開始してるようで
渋谷のツタヤで買ってきました。新宿紀伊国屋は既に完売との事で
沸々と盛り上がってる姿に最近の村上春樹祭を思い出した…
オードリーの事は大好きで若林さんのするトークも勿論大好きなんだけど
文章におこすとなんか魅力が半減するな、と思ってたんですが
この1冊は全然そんな事なかったです。
読み易いし凄くさくさく進むし読み終わった後に虚しさと安心感が
半々くらいにやってきてなんとも言えない気持ちになるけれど、
精神安定剤を手にしたような気持ちになります。
精神安定剤ってほんとは持たない事にこした事ないけど
持っていてその安心感を知っているだけで気が楽になったりする
あの感覚になんだか似ているような気がします。
言葉のテンポもいいし、
難しい言葉は出てこないので誰の頭にもするっと入ってきて
一通り脳に染み込んだ後、何事もなかったかのようにすり抜けると思います。
岡本太郎の話と相方春日の話、ネガティブモンスターが印象的。
最後の春日の話を読んだ時に若林さんが思っているような事を
この世の何百人、何千人、何万人が同じ事を思っていてそれに共感すると思うんですが
その中で春日のような人が常に隣にいてくれる環境にいる人は
どれくらいいるのかなあ、とも思いました。
たぶんほとんどいないように思える。
若林さんは幸せ者だなあと。
そして春日という男がどういう男なのかも分かって
どうしてこんなにも長年隣にいるかも分かります。
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